甘酒の効能がスゴイ!?甘酒の種類とカラダに良い「5つ」の効果|ダイエットとの関係や作り方まで徹底解説

甘酒がカラダにいいらしいと、噂で聞いたことがあるかもしれませんね。ところで甘酒とは何でできているのでしょうか?酒と付くからにはアルコールが含まれているのでしょうか?

よくよく考えてみると、実体は結構ナゾに包まれた飲み物かも知れません。そこで甘酒を徹底研究いたします!カラダにいいと言われる理由やダイエット効果、手軽に自宅で作れるレシピまで解説します。

甘酒はただ甘いだけじゃない。その優れた効能とは?

手軽なのに栄養バランスが抜群にイイ!

甘酒は初詣に行くと境内でふるまわれていたり、幼い頃、おばあちゃんが作ってくれたり。甘酒を寒い時に飲むとカラダが温まるイメージがありますね。しかし歴史を辿ってみれば、江戸時代には夏場の体力が衰えたときにこそ飲むものでした。

江戸時代の人々が着目したのは、カラダを温めるというよりも、その優れた栄養バランスでした。甘酒は江戸時代の庶民でも手軽に飲むことができたものであったそうです。体力回復に効果効能があるスーパードリンクとして重宝がられていたとの記録が文献にも残されています。

そもそも甘酒って何?

江戸時代の武士が「作法」として、悪酔い防止に飲む飲み物だった?

甘酒とは、日本に伝わる甘い飲み物のひとつで、米麹と米、または酒粕を原料に作られます。つまり発酵由来の成分が豊富に含まれていて、ここ最近、それらの成分に着目して雑誌やテレビ番組でも特集が組まれるほどです。

たとえば、甘酒に豊富に含まれる成分にビタミンB群があります。ビタミンB群は、肝臓が持つアルコール分解酵素の働きを活発にしてくれる栄養素です。しかも甘酒はカラダに吸収されるのがとても早いという特徴があります。

おそらく江戸時代にもこの効能は広く知られており、江戸時代の武士はお酒を飲む前、悪酔い防止のために甘酒を飲んだのだとか。これ、当時の「武士の作法」であったとも伝えられています。

腸内環境を整える効能も◎!別名ジャパニーズヨーグルト

世界にはさまざまな発酵食品があり、それぞれ発酵由来の効果効能がありますね。甘酒は栄養面から見れば、味噌や醤油に負けず劣らず豊富な栄養があり、日本を代表する優れた発酵食品といえましょう。

麹がもたらしてくれる食物繊維やオリゴ糖が豊富にあることから、甘酒は別名「ジャパニーズヨーグルト」とも呼ばれます。甘酒を摂ることで腸内環境が整えられ、便通が良くなったり、肌荒れの予防にも効果が期待できます。しかも味噌などの調味料と違い、それだけで飲んでもおいしくてたっぷり摂ることができます。

甘酒には2つの種類があるって知っていました?

米麹で作る甘酒

甘酒は大きく分けて2種類あることを、ご存じですか?その違いは材料です。ひとつは米麹で作る甘酒、そしてもうひとつは酒粕から作る甘酒です。材料の違いによって、味わいとアルコール成分のあるなしなどが違い、効能も違います。

「米麹で作る甘酒」の材料は米麹と米と水だけです。とろりとした口当たりもしっかりとした甘みも、すべて麹由来の自然なものとは驚きです。市販されている甘酒のうち、米麹を主原料とするタイプのものはほとんどが砂糖を使っていないものです。

酒粕で作る甘酒

甘酒のもうひとつのタイプ「酒粕から作る甘酒」は、酒粕に水と砂糖を加えて作られる飲み物です。市販の缶入りタイプの甘酒は、こちらの酒粕から作るタイプが多いようです。

砂糖を多く使っていますので、前述の米麹から作る甘酒と比べるとカロリー高めです。また酒粕を原料としていますのでアルコールが含まれます。人によっては「お酒くさい」と感じるかもしれません。

米麹と酒粕、2つの甘酒の違い

米麹で作る甘酒の特長はカロリー低めであることです。砂糖を使っていないのですから納得ですね。つまり、甘酒ダイエットに向いているのは「米麹で作るタイプの甘酒」です。

米麹で作る甘酒はノンアルコールですから、妊婦や幼い子どもも飲めます。離乳食やスープなどの料理にアレンジもしやすいです。一方、酒粕で作る甘酒はアルコール成分がありますから妊婦や子ども、車の運転をする場合は飲んではなりませんのでご注意を。

では酒粕タイプの特長は?というと、缶入りで市販されている酒粕タイプの甘酒は生姜が効いていたりしてホットで飲むととてもカラダが温まります。冬の寒い日に飲みたくなるのは酒粕タイプという人が多いかも知れません。

また酵素によって消化されにくい「レジスタントプロテイン」を多く含むのは酒粕から作るタイプの甘酒です。「レジスタントプロテイン」は、消化されにくいために体内で油をキャッチしながら小腸まで達し、さらに消化吸収されることなく油ごと体外に出てくれるとか。そのため、便秘解消によいと注目されています。

スゴイと噂!5つの甘酒効果・効能

美白・美肌効果

甘酒に多く含まれるビタミンB群には体内の糖質や脂質・タンパク質を代謝して皮膚や粘膜などの細胞を活性化させる働きがあります。

そのほか、麹で作るタイプの甘酒にはコウジ酸がたっぷりと含まれています。このコウジ酸、肌の大敵ともいえるメラニンを抑制する効果があって、シミ・そばかす予防効果が期待できます。その他、肌の弾力に必要なコラーゲン、エラスチンを、コウジ酸が有害な活性酸素から守ってくれ、シワ・たるみを防ぐ役割も果たすといいます。

さらに、米麹甘酒にはアルブチンも含まれ、コウジ酸とともに抗酸化作用を発揮します。これらは美容液の主成分であることから、甘酒を「飲む美容液」と表現する人もいるぐらいです。

また人のカラダは約20種類のアミノ酸によって作られているといわれますが、そのうち体内で作ることが困難で、食物から摂らなければならないとされるアミノ酸が9つあります。これを「必須アミノ酸」といい、甘酒はこれら必須アミノ酸もバランスよく含み、肌の乾燥を防ぐのに一役買ってくれます。

栄養補給して風邪予防

前述のビタミンB群やアミノ酸のほか、甘酒に含まれる主な栄養は、ビタミンB1、ビタミンB2、葉酸、オリゴ糖、食物繊維やブドウ糖などです。このラインナップは点滴とほとんど同じだとか。このことから最近ではよく甘酒のことを「飲む点滴」と表現します。

栄養価が高いので、風邪予防のために飲むのもよいでしょう。また妊婦や産後の栄養補給にも同様の理由からおすすめです。妊娠中に積極的に摂りたいとされる葉酸が含まれる点も見逃せません。

疲労回復効果

疲労回復には栄養バランスのよい食事と十分な休養が必要です。甘酒を構成する成分は市販の滋養強壮剤に含まれる有効成分とかなり近いものですから、市販のドリンク剤と同じ感覚で甘酒を飲めば夏バテ解消に効果が期待できます。

ちなみに甘酒は古く江戸時代ごろからあったことは前述しましたが、江戸時代には大人も子どもも夏バテ防止のために冷たい甘酒を飲んだそうで、俳句の世界では「甘酒」は夏の季語となっているとのことです。

さらに、甘酒を毎日飲むと、豊富な栄養の効果で免疫力がアップし、疲れにくくなるのだとか。たとえ疲れても回復が早い体質になれることも期待できます。

便秘を解消

甘酒に含まれるオリゴ糖は腸内の善玉菌のえさになって腸内環境を整える効果があるといわれています。また甘酒には水溶性の食物繊維も豊富に含まれるため、これが腸内で働いて便を排出するのに一役買ってくれます。

また、酒粕で作るタイプの甘酒には「レジスタントプロテイン」が含まれますが、この「レジスタンスプロテイン」の働きで悪玉コレステロールが減少する上、体内の油分を捕まえたままの「レジスタントプロテイン」が腸まで達するため、便に脂質が増え、結果排出しやすい便となって便秘が改善されるといわれています。

髪を美しくする効果

甘酒に含まれるビタミンのうち「ビオチン」という成分はタンパク質の生成に必要な栄養であるといわれます。甘酒によって「ビオチン」をたっぷりと摂取することで、髪を美しくし、頭皮の状態を理想の状態にキープする効果が期待できます。また髪の主成分であるタンパク質生成が活発になりますので、薄毛対策にも有効であるといわれています。

甘酒はダイエットに効果があるの?

かなりの甘さなのに、甘酒はとても低カロリー

点滴ぐらい栄養価が高いと聞けば、いったい甘酒のカロリーはどのぐらい高いのか?気になりますね。ところが、米麹から作った甘酒は100gでカロリーが81Kcalです。ご飯ならば100gで167kcalですから、比較すれば驚くほど低カロリーであると分かります。

逆に低すぎて、なぜこんなにカロリーが低いの?と疑問に思うかもしれません。理由は、米麹から作る甘酒の甘みは、でんぷんが発酵し、糖化することでもたらされるものだから。こってりとした甘さがあるのに低カロリーで、ダイエットの味方となってくれます。

脂質代謝やコレステロール抑制効果も

甘酒にはビタミンB群、アミノ酸、酵素が豊富に含まれています。ビタミンB群の主な働きは炭水化物などの糖質をエネルギーに変えることであり、一方アミノ酸はというと、血液中の中性脂肪やコレステロールを抑える働きがあります。

さらに酵素には脂肪燃焼作用がありますので、これらが相まって、甘酒を摂ると血行がよくなって代謝がアップし、脂肪燃焼効果も上がる、つまりダイエットに効果が期待できるというわけです。

プチ断食の補助食になる

美肌効果やダイエット目的でプチ断食を取り入れる人が増えていますね。そんなプチ断食中の補助食として、またダイエット中に小腹がすいたときにも甘酒はオススメです。

カロリーが低いことは先にお伝えしたとおりですが、甘酒がダイエットに向いているのは、甘さの素がブドウ糖という点にあります。甘酒を飲むとブドウ糖が血糖値を上げてくれるので、少量でも満腹感が得られるのです。

米麹甘酒を作ってみよう!

炊飯器を使って作る方法

米麹甘酒は自宅でも作ることができます。作り方はとてもシンプルで、米麹と米(おかゆ)を一定時間保温するだけ。まずは炊飯器を使って作る方法をお伝えします。

材料はお米1合と米麹200gです。はじめにお米1合に対して水3合の割合で炊き、おかゆを作ります。炊飯器におかゆコースがあれば活用しましょう。おかゆが炊けたら60℃まで冷まします。ここで注意したいのは温度です。温度が高すぎると麹菌が死んでしまいますので、必ずおかゆの温度を60℃以下にしてください。

おかゆができたら米麹をほぐしながら混ぜ、炊飯器で保温します。炊飯器の蓋は閉めないでください。ふきんをかけて約8時間そのまま置くだけで甘酒ができます。

魔法瓶で作る方法

米麹甘酒は魔法瓶で作ることもできます。魔法瓶で作る場合ははじめに魔法瓶に熱湯を入れて温めておくのがコツです。魔法瓶内部が温まったら湯を捨て、あとは炊飯器で作る場合と同じ手順です。

鍋でおかゆを作って60℃に冷まし、ほぐした米麹を混ぜたら魔法瓶に入れて蓋をします。魔法瓶で作る場合に注意したいのは、置き場所と温度管理です。特に冬は魔法瓶内部の温度が下がり過ぎないように適度に暖かい場所に置いてください。

この状態で8時間置いてください。魔法瓶の場合は温度が下がってしまう可能性がありますので、ときどき温度を計り、低くなってしまったら鍋に移して温め、魔法瓶に戻してください。

ヨーグルトメーカーで作る方法

さらに簡単で失敗しない方法はヨーグルトメーカーを使う作り方です。材料と、はじめにおかゆを作るところまでは前項の魔法瓶の場合と同じです。

おかゆにほぐした米麹を混ぜたら、ヨーグルトメーカーの容器に入れ、内蓋・外蓋ともにしっかり閉めてヨーグルトメーカーにセットします。設定温度を60℃にして8時間以上保温するだけで甘酒ができます。

もっとイロイロおいしく飲みたい!おすすめの甘酒の飲み方

江戸流に、冷やして飲む

現代では甘酒は温かい飲み物というイメージがありますが、冷たい甘酒もおいしいものです。一度、江戸時代の人々が飲んでいたように、冷たい甘酒を試してみては。

先に、米麹甘酒を自宅で作る方法をお伝えしましたが、60℃をキープして作った手作り甘酒は、市販のものと比べて酵素が多く残っています。冷蔵庫で保存し、温めないでそのまま飲むのは栄養面から見てもおすすめです。

豆乳と1:1で混ぜて飲む

麹や酒粕の独特の香りが苦手な人もいることでしょう。匂いが気になる人は、豆乳で割ってみてください。

おすすめは成分無調整豆乳を選ぶこと。割り方は甘酒1:豆乳1が目安です。 豆乳割りの場合も、熱くしても冷たくしてもどちらもおいしくいただけます。米麹甘酒を使う場合は前項でお伝えしたとおり、酵素をより有効に摂取することを考えるとアイスがおすすめです。

バナナ・はちみつ・しょうが・ヨーグルト・ココアでアレンジ

甘酒の自然な甘みは、味の相性のいい食品がイロイロあります。たとえばバナナです。バナナをスプーンなどで軽く潰して甘酒と混ぜれば簡単でヘルシーなおやつになります。

その他、ヨーグルトも合いますし、はちみつやしょうがをすりおろしたものを混ぜてもおいしくいただけます。またココアを混ぜると風味ががらりと変わっておもしろいものです。

いつ飲む?そして、どのぐらい飲めばいいの?

朝はエネルギーチャージ!夜は良質な睡眠で疲労回復!

甘酒はそれだけで必須アミノ酸あり、エネルギー源となるブドウ糖ありの高機能な食品ですから、時間がないときの朝食におすすめです。起きたばかりでぼやけた頭とカラダに素早くエネルギーチャージすることができます。

また、甘酒に含まれるペプチドには血圧上昇を抑える働きがあり、朝に甘酒を飲むことでその効能がより効果的になるともいわれています。

一方、酒粕で作る甘酒を夜に飲むと、良質な睡眠が得られて疲労回復に効果があることが、最近になって注目されています。それは酒粕に含まれる清酒酵母の働きによるもの。清酒酵母が脳内物質のひとつ「アデノシン」を活性化させ、眠りを深いものにしてくれるといいます。寝る1〜2時間前を目安に飲むと効果的だそうです。

飲み過ぎにはご注意を

甘酒の優れた点をたくさん紹介してきましたが、いくらカラダにいい物質が含まれているからといって、摂り過ぎはよくありません。カロリーが低いとはいえ、糖分はきちんとあります。だいたい1日に飲む量は200ml、コップ1杯を目安としてください。ダイエット時の小腹がすいた時や、プチ断食の補助食として飲むならば、少量を何度かに分けて飲むのがよいでしょう。

気をつけていただきたいのは糖尿病、または糖尿病の疑いがある方です。必ず医師の指導にしたがって甘酒を生活に取り入れるようにしてください。

まとめ

日々の生活の中で積極的に摂りたいビタミンB群、必須アミノ酸などがたっぷり含まれる甘酒は、噂どおりのスゴイ食品であることが分かりました。薬ではありませんから、飲んですぐに効果が期待できるものではありませんが、ずっと飲み続けているといつの間にか便秘が解消されたり、太りにくい体質に変化したりするものかもしれません。おいしく楽しみながら効果を期待してみてください。