皆さんは定期的に歯医者さんでクリーニングしてますか?虫歯や歯周病予防には、歯ブラシなどのセルフケアだけではなく、歯医者さんでのクリーニング(プロフェッショナルケア)が大切と言われています。今回は、歯医者さんでのクリーニングはなぜ良いのかをお伝えしたいと思います。

歯医者でのクリーニングについて

歯医者さんでクリーニングしたことありますか?私は歯医者で働いていますが、「クリーニングは生まれて初めてです」という方も多いです。まだまだ、歯医者さんに定期検診で行く習慣が日本にはあまりないようです。

虫歯予防の先進国であるスウェーデンでは、20歳未満の医療費がかからないこともあり、子供の頃から定期的に歯医者さんにいく習慣ができているそうです。日本では歯医者さんは、痛くなる前に行くところという予防という考え方が、まだあまり浸透してないように思います。

今回は、歯医者さんでのクリーニングと自宅でのセルフケアの違いをお伝えして、クリーニングに行きたいと思ってもらえたら嬉しいです。

自宅で歯ブラシするのとどう違う?

きれいに着色が取れる

紅茶やコーヒー、お茶などをよく飲まれる方、タバコを吸われる方は、気になるのが歯に色がつくことだと思います。これは、「着色」とか「ステイン」というそうです。

着色は、付きやすい方、付きにくい方がいるようですが、特に歯並びが悪く唾液の流れが悪かったり、歯ブラシが当てにくいところに付くそうです。歯の裏側なら、見えないのでそんなに気にならないと思いますが、前歯のよく見えるところにも容赦なく付きます。

この着色は、一度ついてしまうと歯ブラシではなかなか取れません。粗めの研磨剤が入った歯磨き粉を使うと取れやすいそうですが、歯の表面に傷を作ってしまい、逆に着色しやすくなってしまうこともあるそうです。

歯医者さんのクリーニングで専用の機械を使うと着色もほとんど残らずきれいに落とすことができるそうです。なかにはどうしても落としきれないものもあるそうですが、気になるようなら相談すると良いでしょう。

専用機械で歯石が取れる

歯石とは、プラークと呼ばれる虫歯や歯周病の原因になる菌の塊のことです。この菌の塊が、唾液中のミネラルやカルシウムと結合して石のように硬くなってしまったものを歯石と言うようです。約48時間で歯石化すると言われているそうです。

汚れが、歯石になってしまうと、石のように硬く、歯にしっかりとくっついているため、歯ブラシでは取れません。また、歯石自体に害はないそうですが、歯石の表面がザラザラしているので汚れが溜まりやすくなります。汚れがたまると、虫歯や歯周病の原因になるそうです。

しっかりと歯ブラシ、フロスなどで汚れを落とせば、歯石はつきにくくなるのですが、なかなか完全につかないようにするということは難しいそうで、歯医者さんで専用の機械を使い、定期的にクリーニングすることが大切だそうです。

アミノ酸パウダーを使ってクリーニングできる歯医者もある

アミノ酸パウダーを使ったクリーニングは、歯医者さんによっては設備にないところもあるので気になる方は、一度かかりつけの歯医者さんで聞いてみるのも良いかもしれないです。

従来の場合ですと、歯石やプラークを超音波と呼ばれる機械を使って落とし、その後に専用の機械と研磨剤入りのペーストを使って、歯の表面をツルツルに仕上げていくそうです。

アミノ酸パウダーを使ったクリーニングは、この最後の仕上げ研摩をせずにアミノ酸のパウダーを吹き付けて仕上げていくもので歯の表面に傷をつけずにクリーニングを行うことができるそうです。

トリートメントができる

美容院で髪の毛のトリートメントをするように、歯医者さんで行う歯のトリートメントがあります。これは、歯のトリートメントと言われるもので、歯の表面の細かな傷を補修してくれるものです。

このトリートメントを行うことで、歯の表面が滑沢になり、着色がつきにくくなるのはもちろん、虫歯や歯周病の原因となるプラークも付きにくくなるのです。ホームケア用の商品もあり、歯医者さんでのクリーニンングと併用することで着色などの汚れががつきにくくなったりと効果が上がるようです。

歯の白さをもっと求めたい方へ「ホワイトニング」は2種類ある

ホワイトニングとクリーニングの違い、ご存知ですか?クリーニングとは、着色などの汚れを落としてご自身の元々の歯の白さにすることです。それに対して、ホワイトニングとは、ご自身の歯の白さよりももっと白くすることを言います。

このホワイトニングにも、歯医者さんで行う「オフィスホワイトニング」とおうちで行う「ホームホワイトニング」があります。この違いについて見ていきましょう。

歯医者さんで行う「オフィスホワイトニング」

歯医者さんで行う「オフィスホワイトニング」とは、強い薬液を使って行うホワイトニングのため短時間で効果がでるホワイトニングだそうです。その歯医者さんごとに来医院回数や時間は様々のようですが、個人差はあるようですがだいたい一回の来院から効果を感じられるものです。

費用も、保険外の診療のため歯医者さんごとに異なり、だいたい1万円から5万円と幅があります。「オフィスホワイトニング」は、白くなる効果が速い分、後戻りも速いと言われています。またホワイトニング後に、知覚過敏が一時的に出ることがあるそうです。

ホワイトニング24時間〜48時間は、歯の表面を保護するペリクルという膜が完全に戻って来ないので、着色しやすい状態にあるそうです。そのため、コーヒー、紅茶、タバコはもちろん、色の濃い食べ物は避けて、カルボナーラやお豆腐(調味料も醤油ではなく、塩や白いドレッシング類など)色の白いものを食べることをおすすめします。

おうちで行う「ホームホワイトニング」

おうちで行う「ホームホワイトニング」は、歯医者さんで自分の歯の型取りを行い、自分の歯にあったホワイトニングトレー(マウスピース)を作ります。これに、専用のお薬をだいたい米粒くらいの量を入れて、お口にはめて使うそうです。

ホワイトニングトレーをはめる前には、お薬の浸透を良くするためにしっかりと歯磨きを行いましょう。使用時間は日本では薬事法の関係で2時間を2週間が主流のようですが、夜寝るときにはめて、朝外すという方法(オーバーナイト)がアメリカでは主流だそうです。

オフィスホワイトニングと同様、知覚過敏の症状が出やすいそうです。食事もトレーを外した後3〜4時間は着色しやすい状態にあるので、コーヒー、紅茶やタバコ、色の濃いものは避けたほうが良いそうです。ホワイトニングは、歯に悪いというイメージをお持ちに方もいらっしゃるかと思いますが、近年、虫歯や歯周病予防に効果があることがわかってきたそうです。

ホワイトニングのお薬には殺菌効果がある上に、ホワイトニング後にフッ素を塗ると、ペリクルという膜がないので取り込みが良いということが理由のようです。オフィスホワイトニングと比較して、濃度が低いので白くなる速度もゆっくりです。しかし、その分後戻りもゆっくりと言われています。2週間くらい続けて行うことでより効果が得られるそうです。

クリーニンングの回数は?

クリーニングを行うにあたり、何回の来院が必要なのでしょうか?

定期検診なら1回

定期的に通われている方なら、1回の来院でクリーニングが完了するようです。処置時間は、お口の中の状態にもよりますが、だいたい30分から1時間だそうです。

2年以上空くと回数が増える場合もある

クリーニングの期間が久しぶりになるとクリーニングの回数が増えることがあるそうです。これは、歯石などの汚れは、歯茎の上だけでなく、歯茎の中にもたまってくることによるものだそうです。 歯茎の中の歯石は、とても強固にくっついているため、一度の来院で全部を取りきることができないそうで、2〜6回に分けて取ることがあるそうです。定期的にクリーニングにいくことで時間とお金の節約に、お口の中の健康にもつながります。

クリーニングの頻度は?

どのくらいの頻度でクリーニングを行えば良いのでしょうか?

不安があれば2ヶ月に1回

この期間設定は、かなり個人差があると思います。人それぞれ、虫歯や歯周病のリスクが違えば、歯並びや歯ブラシの回数、上手、下手があるからです。担当の先生や歯科衛生士と相談して決めるのも良いかもしれません。

問題がないなら1年に1回

どうしても歯石などの歯ブラシでは取れない汚れがついてしますそうです。年に一度は、クリーニングを行うとともに定期検診を行い、虫歯や歯周病の早期発見につなげましょう。 一年だと忘れてしまいやすいので、自分のお誕生日月にするなどの工夫が必要かもしれないです。歯医者さんによっては、お葉書で定期検診の連絡をしてくれるところもあるそうなので、確認してみるのも良いでしょう。

クリーニングの料金は?

気になる料金は、どのくらいでしょうか?

歯周病なら保険で3000円

健康保険は、健康な状態のクリーニング(予防処置)には適用されないそうです。なのでなんらかの傷病名をつける必要があります。そのため、保険で行うクリーニングには、歯茎の検査などの検診がセットでついてくることがあるそうです。

実際には、歯周病でなくても保険内(内容にもよるそうですが3000円前後)でクリーニングしてくれる歯医者さんがほとんどだそうなので一度確認されると良いですね。

着色なら保険外で幅がある

歯医者さんでは保険外のクリーニンングもあります。これは、その歯医者さんごとに行う内容や料金が異なるので、事前に金額と保険のクリーニングと何が違うのか確認することをおすすめします。だいたい5000円から2万円と幅があるそうです。

クリーニングの清掃効果は?

効果が感じられないとなかなか定期的な習慣になりません。

白さや輝きを取り戻せる

着色や歯の表面の歯ブラシでは取れません。クリーニングを行うことで自分ではケアできない汚れを落としていくことができるそうです。結果ご自身の歯、本来の綺麗な状態を取り戻すことができるそうです。それでも、色味が気になるようならホワイトニングを考えてはいかがでしょうか。

歯周病の改善

歯石が付いていることで、歯に汚れが溜まりやすくなり虫歯や歯周病の原因になります。歯石を落とすことで汚れが溜まりにくく、歯茎の腫れも治りやすくなります。また、専用の機械や器具を使うことで、自分では掃除できない歯茎の中もクリーニングでは触ることができるそうです。

虫歯や口臭の予防

汚れを落とすことで、虫歯や口臭の予防になります。これは、歯石が付いていることで歯石の表面はざらざらしているので汚れをためやすくしてしまうからだそうです。この汚れは、虫歯や歯周病の原因になります。さらに溜まった汚れは、発酵してガスを発生させるそうです。

また、汚れが付いていることで歯茎が腫れてきて、ちょっとした刺激でも出血しやすくなり、この時出る血や腫れた歯茎から出る浸出液という液が口臭の原因になるそうです。

まとめ

歯医者さんて、なんだか苦手という方が多いと思いますが、これは治療で行く機会が多いからだと思います。

検診などで予防的に歯医者さんに行くことが習慣になると苦手意識も減ってくるのではないでしょうか。 とにかくわからないことはなんでも聞いて、信頼のおける長く付き合っていけるかかりつけの歯医者さんを見つけてもらえたら嬉しいです。