ダイエット中でもお肉が食べれる…!”肉ダイエット”の驚きの方法

「お肉ダイエットでリバウンドもなくやせられた」という、うらやましい人たちがいます。「え?お肉ってダイエットの大敵じゃないの?」と思っている人は間違ったダイエット情報を信じていませんか?肉ダイエットにはいくつかのルールがあります。そのルールを守ってさえいれば、お腹いっぱいお肉を食べてもやせることができるのです。

糖質を極限まで落として、その代わりお肉をたくさん食べるダイエット方法

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肉ダイエットは、肉を「これでもか」というくらい食べてやせるダイエット方法です。その考え方は、ムダな体脂肪を取って、健康的な体になるための早道は、炭水化物をカットすることにあります。そのルールは
・糖質は摂らない
・お肉・魚・卵は好きなだけ食べてもよい
・カロリーは気にしない
ということです。

なぜ肉がダイエットに効果あるのか

それはお肉が良質のタンパク質の宝庫だからです。タンパク質は筋肉、骨、臓器、血液、皮膚、そして体の調子を整えるホルモンや酵素などの原料となる栄養素です。私たち生物は、生きるために新陳代謝で常に新しい細胞と入れ替わらなくてはなりません。

そのためにはタンパク質が十分供給されている必要があります。特に食事で動物性のタンパク質を摂取しなければならないのは、人間の体内でつくることができない「必須アミノ酸」をたっぷり含んでいるからです。

良質なタンパク源であるお肉を食べないということは、筋肉や赤血球やさまざまな臓器の細胞を作る材料が欠乏するということです。すると体は材料が少なくなるため省エネモードになります。これは命を守るために備わったメカニズムですから、どうしようもないことです。

新しい細胞を作る材料がなくなるので、古い細胞をいつまでも使わなくてはなりません。これはすなわち「新陳代謝の衰え」であり「免疫力の低下」を意味します。基礎代謝が小さくなるため太りやすい体質になり、さらに細胞の老化、つまり老け込んでしまうことにつながります。

なぜ糖質は必要ないのか

タンパク質は体の材料として活用され、さらにエネルギー源としても利用されます。ところが糖は燃料として以外の使い道はありません。
あまった糖を私たちは体の外に排出することができません。そのため延々と備蓄用のエネルギーとして体にためこまなくてはなりません。つまり体脂肪としてです。

糖は生き物がエネルギーとして使うために非常に都合のいいようにできています。複雑な反応過程を経ることもなく簡単にエネルギーとして使えるからです。そのためエネルギー源として体内に糖がある限り、体は脂肪をエネルギー源に使うよりも前に簡単にエネルギーになる糖を優先して使うようになります。

そこで糖をカットすることで、体は自然に脂肪をエネルギー源として使うようにシフトして、体脂肪を減らしていきます。

糖質を摂取し過ぎるとタンパク質の摂取量が少なくなります。食事でいつも炭水化物を中心に食べていると、それだけタンパク質の摂取量が減ることになります。タンパク質が少なくなると筋肉や骨の量が少なくなり、新陳代謝も停滞して太りやすい体質になってしまいます。

カロリーを気にするダイエットは間違った方法

ダイエットというと細かくカロリー計算をして「○○カロリーオーバーだから次の食事はサラダだけにしよう」とか食事のカロリーを制限することだけを考えている人がほとんどではないでしょうか。そうなると自然に肉や脂肪を制限して、炭水化物を多くとるようになります。

カロリーに注目したダイエットというのは、やせることはできませんし空腹に耐えなければならなりません。そのため続けることができずにリバウンドを繰り返してしまいます。そして罪悪感だけが残ります。
ダイエットのために摂取カロリーを減らすと、体は脂肪を燃やす前に筋肉を燃やしてしまいます。

食事から少しのエネルギーが得られなくなると体は省エネモードに切り替わり、基礎代謝を下げようとします。基礎代謝に使われるエネルギーのうちで最も大きいのは筋肉によって消費されるものですから、エネルギー消費を節約したい場合、筋肉量を小さくするのが最も簡単だからです。

ダイエットしている人は筋肉ではなく体脂肪を落としたいと思ってカロリー制限しているはずですが、肝心の体の方は、これからせまってくるであろう飢餓に備えて体脂肪はそのままに、筋肉のタンパク質を分解してエネルギー源として使い始めます。ここに体の事情とやせたい人間の大きなギャップが生まれます。

カロリーダイエットしている人は「体重が減った」といいますが、それは脂肪が減ったのではなく筋肉が減った結果です。そして食事制限を伴うカロリーダイエットは決して長続きしない運命にあります。
ダイエットの目的は「体脂肪を減らすこと」です。体重やBMI値ではなく体脂肪の低下を目標にするべきです。ダイエットで体重やBMI値ばかり気にしているとカロリーダイエットの矛盾に気づかず、間違ったダイエットを続けることになります。

人類は肉食動物だった!

炭水化物を食事からカットするということはイコールご飯やパン、麺などはもちろんのこと、野菜も食べないということ。すなわちライオンのように植物は食べずに肉だけを食べて生きていくということです。そんな食生活は健康によくないし成人病への最短距離になってしまうと考える人も多いと思いますが、それは「野菜は体に良くて、肉は体に悪い」という既成概念にとらわれているからです。

人間は雑食動物ですが、本来は肉を主食とする生物として進化してきました。どうしてかというと人間の消化器官や肝臓、腎臓などの内臓器官はどうみても草食動物の特徴を備えていません。その証拠に草食動物のように植物だけを食べて必須アミノ酸などの必要な栄養素を体内で作ることができません。そのため、たんぱく質の豊富な肉を食べなければ必須アミノ酸が足りなくなるため健康を維持することができません。

そんな人間が植物性の炭水化物でお腹を一杯にしてしまうとインスリンの効果が悪くなり、その結果自律神経の働きが乱れてしまいます。生理学から見ても人間の生命維持システムはあきらかに草食に向いていないことははっきりしています。

肉ダイエットを成功させるための5つのルール

肉ダイエットは、もちろん肉が好きな人でなければ続けられません。また外食の多い人は厳密な肉ダイエットを実行するのは難しいかもしれませんが、とりあえず5つのルールを重視した食生活をスタートしてみましょう。

1.主食をタンパク質に置き換える

一般的に主食というと「ごはん」「パン」「麺類」です。これらは穀類を材料としていますが、すべて「糖類」です。そのため肉ダイエットの最も高いハードルとして、こうした今までの食生活を変えて、主食を一切食べず、かわりにタンパク質である肉を食べます。

カロリーダイエットのように食事の量を制限するものではなく、あくまでも主食をタンパク質に置き換えるだけなので、つらい空腹感を感じることはありません。最初はご飯が食べられないことに違和感や物足りなさを感じるかもしれませんが、慣れてくれば全く平気になります。

炭水化物の量は食事全体の3%程度が理想的。外食のときはご飯や野菜を残す。ハンバーガーはバンズを食べずに中身だけ食べるということになります。肉や魚にも糖質は含まれていますから、炭水化物であるご飯、パン、麺類を一切口にせず、少しの野菜を食べればだいたい3%程度に抑えることができます。

間食もタンパク質のものなら食べてもOK

ダイエットの鉄則は「間食をしてはいけない」です。これはどのダイエット方法にも指示されていることです。しかし、うれしいことに肉ダイエットは間食OK。ただし、ここでも食べていいのは肉、魚、卵などのたんぱく質です。たとえば外出先で小腹が空いたら、ハンバーガーの中身だけ食べる。あるいはゆで卵を持ち歩いて間食として食べるのもいいでしょう。

肉類の脂肪分はできるだけカット

肉類はいくら食べてもOKですが、脂肪分はできるだけカットして調理するように心がけましょう。魚に含まれている脂肪は必須脂肪酸を含むため積極的に摂りましょう。
脂肪は大切な栄養素です。脂肪の中でも不飽和脂肪酸を摂るようにしましょう。不飽和脂肪酸の代表はαリノレン酸です。このリノレン酸は海藻やシソの実、魚介類、そして今注目の亜麻仁油やえごま油に多く含まれています。
脂肪は肉類からはできるだけ取り除き、魚介科植物からとれる新鮮なものを毎日摂取するようにしましょう。

野菜は基本的に食べなくても大丈夫

ダイエットや健康のためにも野菜はたくさん食べましょうという考え方は、この肉ダイエットにはありません。肉ダイエットでは野菜の栄養かよりも、そこに含まれている糖質の方を問題視するからです。

野菜にもいろいろな種類がありますが、基本的には野菜には糖質が多いと思ってできるだけ避けます。特に野菜のなかでも大根やニンジン、タマネギ、じゃがいもなどの根菜類には糖質が多く含まれています。

葉物にも糖は含まれているので注意しなくてはなりません。白菜やキャベツなども生で食べると甘く感じませんが、煮込むと甘く感じるのは糖質が多く含まれているからです。ホウレンソウや小松菜などの青物野菜には比較的糖質は多くないので、肉ダイエットでは肉や魚を中心にしたメニューのサイドメニューとして彩り程度に添えるだけで十分です。あるいは植物性の油は毎日摂る必要があるので青菜炒めとして毎日食べてもいいでしょう。

果物はNG!

果物にはどんな種類のものでも糖質がたっぷり含まれています。しかも果物に含まれる糖は「果糖」といって消化吸収が非常に早く、食べたあと血糖値が急上昇してしまいます。これは脂肪をためこむ原因となるので、果物は「ケーキと同じ」と思って徹底的に避けなければなりません。

肉ダイエットで疑問に思うこと

野菜や果物を摂らないでビタミン・ミネラルは大丈夫なのか

ビタミンやミネラルは野菜にしかないと思い込んでいませんか?この思い込みはどうやらマスコミが作り上げたトリックのようなもので、実は肉や魚介類こそビタミンやミネラルがたっぷり含まれている食材です。

たとえば、ホルモンの合成に欠かせないビタミンB6は、サケやイワシ、マグロやサバなどの魚類、鶏肉などに豊富に含まれている栄養素です。神経の働きに関係が深く、疲労回復に効果のあるビタミンB1が多い食品は豚肉とウナギです。粘膜の代謝に欠かせないビタミンAやビタミンCは各種肉のレバーに多く含まれています。

ミネラルについても、しっかりと肉を食べていれば全く問題がありません。それでもお肌に必要なビタミンCを多く摂取したいと考えるなら、サプリメントで補充することをおススメします。

食物繊維は摂らなくても大丈夫なのか

炭水化物には食物繊維と糖質がたくさん含まれています。食物繊維は、消化しにくく、小さく分解できないためそのまま便として排出されます。食物繊維には栄養価はほとんどないものの、整腸作用やデトックスなどの有用性があり、健康維持のためには必要なものです。

この点、肉ダイエットの最大の弱点といえるかもしれません。
肉ダイエットで炭水化物をNGとしている理由はただひとつ「糖質」が多く含まれているという点です。しかし糖質だけ取り除いて炭水化物を食べるというわけにもいきませんから、肉ダイエットは食物繊維がどうしても少なくなってしまいます。

そんなときはコンニャクの力を借りてみてはいかがでしょう。コンニャクはグルコマンナンという食物繊維を多く含む食材です。カロリーもほとんどなく糖質もゼロですから、肉ダイエットの理想に沿った食品です。
もともとひどい便秘症という人は、お肉だけだと食物繊維が不足してしまうことになります。便秘は健康のためにもダイエットのためにもよくないことなので、そんな人は白米ではなく玄米を食べる習慣をつけましょう。パンならふすまパンがおススメです。またどうしても炭水化物が食べたいというときに、玄米やふすまパンを食べることで、炭水化物を食べられないストレスをやわらげることができ、肉ダイエットが続けやすくなります。

実際の肉ダイエットメニューとは?

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さあ、肉ダイエットを始めようとおもっても、メニューといったら焼き肉化ステーキしか思い浮かばないという人も多いのではないでしょうか。それではすぐに飽きてしまうし、経済的にも厳しいですね。具体的な肉ダイエットのメニューをご紹介します。

肉ダイエットメニュー①

朝食:プレーンオムレツ(卵2個) 鶏もも肉のスープ 牛乳
昼食:ハンバーガー3個(バンズは残して中身だけ)ゆで卵
夕食:アジの刺し身 豚肉のしゃぶしゃぶ 

肉ダイエットメニュー②

朝食:目玉焼き(2個分) 削り節と豆腐のスープ
昼食:焼き魚定食(ご飯抜き) 温泉卵 冷奴 
夕食:煮豚 煮卵 小味の南蛮漬け みそ汁

肉ダイエットメニュー③

朝食:ゆで卵2個 鶏胸肉とキノコのスープ 牛乳
昼食:コンビニ弁当 豚のしょうが焼き(ご飯抜き) 冷奴 ゆで卵
夕食:鶏肉のソテー エビの天ぷら みそ汁

まとめ

大好きな肉を食べられるだけ食べていいダイエットなんて夢のようだと一瞬思った人も多いのではないでしょうか。しかし今までのわがまま放題の食生活で脂肪のついた体をスリムにするためには、肉ダイエットといえども守らなければならないルールがあります。それが糖質です。肉も大好きだけどご飯も大好き。焼き肉にご飯がないなんて考えられない。そんな人は、最初のうちは肉ダイエットがつらいかもしれません。とりあえず1週間、試してみて手ごたえを感じてみましょう。